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2008年06月16日…人間環境教育課程向け図書リストに、「課程共通図書」24冊を追加しました。
このブックリストには、茨城大学教育学部が、在学生の皆さんに推薦する500冊の本が掲載されています。
ここでは、このブックリストの使い方を簡単に説明します。
ブックリストはいくつかのパートに分かれています。皆さんは自分の所属や関心にしたがってパートを組み合わせて、自分用のブックリストとしてください。
このブックリストには、茨城大学教育学部に所属する全ての学生のための本、教職を目指す人のための本、茨城を知るための本、各課程・コース・選修に所属する人のための本が、それぞれのカテゴリー別に掲載されています。
例えば、学校教員養成課程学校教育コース言語・社会教育系国語選修に所属する学生にとっては、「教育学部の全ての学生のための本」「教員を目指す全ての学生のための本」「茨城を知るための本」、そして「国語選修の学生のために推奨されている本」を合わせたものが、推奨されている本となります。
けれども、ここに挙げられた本は、茨城大学教育学部に所属する教員が、その経験や実践の中から選び出した本です。ですから、他課程・コース・選修向けの本であっても、読んで損になる本はひとつもありません。自分の所属するコース・選修に限定することなく、他の課程・コース・選修のために推奨されている本にも積極的に関心を持ってもらいたいと希望します。
大学生の皆さんにとっては意外かもしれませんが、大学を卒業して就職すると、学生である今以上に本を読まなければならなくなります。それは教員であっても、公務員であっても、一般企業の企画・営業・人事・販売・事務等どのような職種であってもです。社会人にとって本とは「呼吸するように読むもの」なのです。
コンピュータネットワークが普及し、知りたいと思うことのほとんど全てが、ネットの中で容易に入手できるような時代になりました。「本を読む」ということを、単に「当座の知識を入手するためだけの手段」と思っている人には、「この時代になぜ読書が重要なのか」が分からないかもしれません。
しかし、読書というアクティブな行為は、人間を陶冶し、豊かにします。精神のより深い部分にまで意識を沈潜させ、骨肉のより深い部分にまでその経験を刻み込みます。読書とは書き手と読み手のバトルであって、取り込まれるか取り込むかの苦しいせめぎ合いです。読書とは、デスマッチです。単に「当座の知識」を仕入れるために辞書を引くのに類する行為は読書ではありません。(けれども、辞書もまた読書の対象となります。関心のある人は、例えば「新解さん」こと『新明解国語辞典』を読み解いた赤瀬川原平『新解さんの謎』や、白川静氏の字典を読んでみましょう。)
とはいえ実は、社会人になってからは、なかなかそんな命がけの読書が出来る機会には恵まれません。社会人の読書は常に、「何かのための読書」です。「当座の知識を得るための」・「営業トークに役立てるための」・「明日の授業でのネタのための」・「朝礼スピーチのための」・「だますための/だまされないための」・「儲けるための」読書です。購入した本を初めから終りまできちんと読むことすら出来なくなります。本をあたかも辞書や事典のように使うことが良しとされます。そして、確かにそうした本の“利用”もまた、読書という行為の一部であると言えるでしょう。
しかしまだ、皆さんは学生です。学生時代とは、「本を読むために本を読む」ことのできる唯一の時期かもしれません。何のためでもなく、本を読むことを何のメリットに結びつけることもなく、ただ単に本を読むために本を読む、そんな読書が、学生時代には許されます。
「何故その本を読もうと思ったのか」「それはそこに本があったから。ただ単に読んでみただけ」
このリストに掲載されている本も、そんな感じで手を出していただきたいと思います。「〜〜のための本」「〜〜〜の人に勧める本」と、一応の分類はしてあります。けれどもそれは本を探すための一応の目安です。そんな見出しや自分の所属する選修やコースに縛られることなく、目についたり、ふと気になったりした本から、どんどん手に取ってみてください。
(茨城大学教育学部「教育学部が薦める500冊の本」編集委員会)
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