情報文化課程の学生のための本

「課題図書購読」ブックリスト

授業「課題図書購読」のブックリストです。情報文化課程共通のもの、社会文化コース的なもの・生活デザインコース的なもの・アート文化コース的なもの等いくつかの基準で選択してありますが、あえて区分はしていません。どの本からでも、関心を持った本から読んでみてください。

日本国憲法(例えば『日本国憲法』(童話屋, 2001)など。)(1946)

今だから読んでみて欲しい。世界に誇るべき憲法であり、人類の到達した一つの地位の表現を味わって欲しい。「理想主義」であることは決して「非現実」として否定するべきことの根拠とはならない。「理想」を放棄したならば、「人間」という存在はその存在意義すら失うのではないだろうか。『世界 憲法論文選1946-2005』も一緒に。

『世界』憲法論文選1946-2005井上ひさし、樋口陽一(編)岩波書店(2006)

岩波書店を代表する雑誌『世界』。その誌上で戦後、憲法はどのように論じられてきたのか。

日常茶飯事山本夏彦新潮文庫(2003)

自分の言葉で語っているエッセーで視点のおもしろさがある。

13歳のハローワーク村上龍、はまのゆか(絵)幻冬舎(2003)

「13歳で仕事を考える」、早いと思いますか、当然と考えますか。

「ニート」って言うな!本田由紀、内藤朝雄、後藤和智光文社(光文社新書)(2006)

「ニート」という言葉を使う前に一応読んでおきましょう。

文章読本さん江斎藤美奈子筑摩書房(2002)

爆笑もんです。

大人の国語谷沢永一PHP研究所(2003)

名文の紹介とその理由が述べられていて、全体的には読書案内になっている。

アラン・ケイアラン・ケイアスキー(1992)

パーソナルコンピュータの産みの親を読む。

無縁・公界・楽 日本中世の自由と平和網野義彦平凡社ライブラリー(1996)

前書きには誰しも感銘を受けるはずだから、あとは「エンガチョ」から次第に歴史が見えてくる面白さに引かれていくだろう。これが大学での1年間の講義を本にしたものだと分かれば、授業を受けた学生をうらやましいと思うはず。

文学部唯野教授筒井康隆岩波書店(岩波現代文庫)(2000)

小説を読みながら批評を学ぶ。

教養としての〈まんが・アニメ〉大塚英志, ササキバラゴウ講談社(現代新書)(2001)

まんがとアニメをきちんと考える。

紅一点論:アニメ・特撮・伝記のヒロイン像斎藤美奈子筑摩書房(ちくま文庫)(2001)

なぜ、特撮の女性隊員は一人だったのか?

インターネット社会を生きるための情報倫理・改訂版情報教育学研究会(IEC)・情報倫理教育研究グループ 実教出版株式会社(2004)

どの世界にも倫理とマナー。

模倣される日本:映画、アニメから料理、ファッションまで浜野保樹翔伝社(2005)

世界に輸出される日本のポップカルチャーの現状。

オリエンタリズム 上・下E・サイード平凡社文庫(1993)

ヨーロッパの持つ東洋観

ハマータウンの野郎どもポール・ウイリスちくま学芸文庫(1996)

不良中学生たちの行動論理を解き明かす。

言葉につける薬呉智英双葉文庫(1998)

民主主義の陥穽に異を唱え続ける奇才評論家が、言葉の不思議さに徹底的にこだわって生み出したマニアックな一書。

社会調査のウソ谷岡一郎文藝春秋(文春新書)(2000)

あまた有る調査結果にだまされないために。

不平等社会日本:さようなら総中流佐藤俊樹中央公論新社(中公新書)(2000)

中流が崩壊し階層社会へ。

北朝鮮事典:切手で読み解く朝鮮民主主義人民共和国内藤陽介竹内書房新社(2001)

切手でアジア各国の近代史を読み解く若き歴史学者のマニアックな傑作本。

東北:つくられた異境河西英通中央公論新社(中公新書)(2001)

「暗い東北」のイメージはいかに作られたか。

「心の専門家」はいらない小沢牧子洋泉社(新書y)(2002)

「心のケア」「学校カウンセリング」……。心の時代と云われるが、「心の専門家」なんてホントに必要なのだろうか。世の中の言動に安易に踊らされない為の一冊。

反発達論:抑圧の人間学からの解放山下恒男現代書館(2002)

発達=善という常識を覆し、発達概念が人々を抑圧する様を明らかにする。発刊以来四半世紀を経てなお現代的意義を失っていない(原著は1979年発行、2002年に新装版出版)。

アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?草薙聡志徳間書店(2003)

アメリカで日本のアニメは、どうみられてきたのか。

「心」はあるのか橋爪大三郎筑摩書房(ちくま新書)(2003)

社会学から見た「心」。

イスラム報道E・サイードみすず書房(2003)

アメリカの歪んだイスラム観を告発。

新聞記事が「わかる」技術北村肇講談社(現代新書)(2003)

新聞の読み方が変わる。

世界60カ国価値観データブック電通総研・日本リサーチセンター編同友館(2004)

多くはデータの紹介であるが、日本の特殊性が理解できる。

ファスト風土化する日本:郊外化とその病理三浦展洋泉社(新書y)(2004)

地域がマクドナルドになっている現状を知りたければこの一冊を。

市民の政治学篠原一岩波書店(岩波文庫)(2004)

オタク市場の研究野村総合研究所オタク市場予測チーム東洋経済(2005)

1980年代に誕生したオタクは、分類され整理されて市場となった。売る側の視点から見たオタク像。

電波利権池田信夫新潮社(新潮選書)(2006)

皆さんの知らないもうひとつの談合がここにある。

地域再生の条件本間義人岩波書店(岩波新書)(2007)

小泉内閣で崩壊した地方をいかに再生させるか、そのヒントが詰まっている。

報道被害梓澤和幸岩波書店(岩波新書)(2007)

「怒り」に飢えているならば、この本を。

新聞社:破綻したビジネスモデル河内孝新潮社(新潮新書)(2007)

新聞は生き残れるか。

郊外の社会学若林幹夫筑摩書房(ちくま新書)(2007)

郊外はいかに生まれたか。

生きるための道具作り:心身障害者施設のデザイナー光野有次晶文社(1988)

「人とものと人」とが繋がる。ものを作ることの意味を考える為に。

デザインの20世紀柏木博日本放送出版協会(NHKブックス)(1992)

デザイン評論家柏木博が20世紀のデザインの動向をやさしく解説した本。産業革命以降、人々が生活を通してデザインとどう関わってきたかを知ることができる。

わが秘められた生涯サルヴァドル・ダリ新潮社(1981)

「20世紀最後の巨匠」で文才にも恵まれたダリの圧倒的に面白い自伝。その徹底した自己肯定といい、破天荒なアイディアといい、肥大化した個性を完全に演じきった画家の半生。

幼児の文字教育しおみとしゆき大月書店(1986)

幼児と文字について、実態調査や実情をふまえわかりやすく解説した本。

芸術と進歩:進歩理念とその美術への影響エルンスト・H・ゴンブリッチ中央公論美術出版(1991)

美術が「進歩」するとは何を意味するか。20世紀を代表する美術史家のひとりがこの根本的な問いに誠実かつ歴史的にアプローチする。読むには一般的な西洋美術史の知識が前提となるだろう。

鉄塔武蔵野線銀林みのるソフトバンク文庫(2007)

「先生が薦める一冊」に推薦ずみ。鉄塔1号まで一基一基たどっていく夏休みの少年の冒険を描いたファンタジー小説。現存する武蔵野線の全鉄塔写真付きという型破りのマニアックな内容は、カルト的ファンを生んだ。

人間イエス滝澤武人講談社現代新書(1997)

キリスト教徒ならずとも、福音書ほど面白い本はない。だが本書は福音書に描かれたイエス像がイエス没後の弟子たちによって創られた虚像であること、真実のイエスの発言とは何か、を最新の研究をふまえつつ説き及ぶ、実に刺激的な一書。

真剣師小池重明団鬼六幻冬舎アウトロー文庫(1997)

アマチュア棋士がプロに勝つことが稀だった時代に、プロに圧倒的な勝率を誇ったある真剣師(金を賭けて将棋を指す)の伝記。その破滅型の生き様は圧倒的で、人間の才能の不思議さを痛感させる。

美術という見世物—油絵茶屋の時代木下直之筑摩文庫(1999)

日本近代美術の概念を引っ繰り返した記念碑的作品。

ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読多木浩二岩波現代文庫(2000)

名著を現代的に解説するという体裁なので、芸術において、いま何が問題になっているのかについての見取り図が得られるだろう。ネット時代の現象を根源から捉えるのには必読。

蝦蟇の油〜自伝のようなもの黒澤明岩波書店(岩波現代文庫)(2001)

世界的に有名な映画監督黒澤明の自伝。少年期からヴェネチア映画祭でグランプリを受賞した『羅生門』(1950)までの記憶を綴っている。DVDで映画を観ながら読んでみるのも面白い。原著は1984年出版。

美学への招待佐々木健一中公新書(2004)

好き嫌いではなく、「美と感性の学」を理解するための入門書。最終章の現代美学の目指すべき「人間を超える美学」が感動的。

カラヴァッジョ 聖性とヴィジョン宮下規久朗名古屋大学出版会(2004)

殺人、破壊、暴言...破天荒な人生でも知られる17世紀イタリアの画家カラヴァッジョの作品を、わが国の若手研究者が独自の考察も織り交ぜつつ読み解いていく。

イタリア、旅する心—大正教養世代のみた都市と美術末永航青弓社(2005)

「先生が薦める一冊」に推薦ずみ。われわれの祖父以前の世代にイタリアに渡った人々がこんなにもいたのか、という新鮮な驚き。

ラテン語の世界:ローマが残した無限の遺産小林標中央公論新社(中公新書)(2006)

英語がますます面白くなる。

ローマ劫掠アンドレ・シャステル筑摩書房(2006)

1527年、ローマ・カトリックの聖地は、暴徒化した神聖ローマ帝国軍兵士によって史上初めて蹂躙されるという屈辱を味わった。この衝撃的な事件が美術に及ぼした影響を、20世紀フランスを代表する美術史家が緻密に読み解く。

ハーメルンの笛吹き男:伝説とその世界安部謹也筑摩書房(ちくま文庫)(1988)

「ハーメルンの笛吹き男」の物語からヨーロッパ中世の世界へ。ひとつのことを深く追い求めていくことの楽しさを実感できる。

指輪物語(新版・指輪物語 旅の仲間(上1)〜)J. R. R. トールキン評論社(1992)

RPGはここから生まれた。

異文化としての子ども本田和子筑摩書房(ちくま学芸文庫)他(1992)

なぜ子どもはベトベト、バラバラがすきなの。

「モモ」を読む子安美知子学陽書房(女性文庫)(1996)

『モモ』の背景の思想に迫る。まず『モモ』を読んでからどうぞ。

保育者の地平:私的体験から普遍に向けて津守真ミネルヴァ書房(1997)

子どもをこんな風に丁寧に大切に見つめることが出来れば……。保育者になりたいと思わせる一冊。

モモミヒャエル・エンデ岩波書店(岩波少年文庫)(2005)

現代を代表する児童文学作家の代表作。

〈子供〉の誕生フィリップ・アリエスみすず書房(1981)

アナール学派からみた子ども。

最暗黒の東京松本岩五郎岩波文庫(1988)

戦前の格差社会のレポートであり、おもしろい。

声の文化と文字の文化ウォルター・J・オング藤原書店(1991)

声、文字といった原初的なメディアを分析した名著。

エミール 上・下ルソー岩波書店(岩波文庫)(1962)

子どもの発見。

隠者の夕暮ペスタロッチ岩波書店(岩波文庫)(1982)

教育学古典中の古典。

子育ては言葉の教育から:幼児教育で忘れてはならない39章外山滋比古PHP文庫(1993)

幼児と言葉について、いろいろな角度から触れた本です。

ぼくは勉強ができない山田詠美新潮社(新潮文庫)(1996)

……と感じている人は、どうぞ。

モダンのクールダウン稲葉振一郎NTT出版(2006)

ポストモダンとは何だったのか。

地域再生の条件本間義人岩波書店(岩波新書)(2007)

小泉内閣で崩壊した地方をいかに再生させるか、そのヒントが詰まっている。

報道被害梓澤和幸岩波書店(岩波新書)(2007)

「怒り」に飢えているならば、この本を。

新聞社:破綻したビジネスモデル河内孝新潮社(新潮新書)(2007)

新聞は生き残れるか。

大衆教育社会のゆくえ:学歴主義と平等神話の戦後史刈谷剛彦中央公論社(中公新書)(1995)

金と学歴の関係を分析する。

発想法川喜田二郎中央公論社(中公新書)(1967)

KJ法はここから始まった。アイディアを整理する基礎技法。

アイデアのつくり方ジェームス・W・ヤングTBSブリタニカ(1988)

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである」

超整理法:情報検索と発想の新システム野口悠紀雄中央公論新社(中公新書)(1993)

部屋が書類で溢れてしまう前に。

郊外の社会学若林幹夫筑摩書房(ちくま新書)(2007)

郊外はいかに生まれたか。

2010年度 追加分

子どもはどこで犯罪にあっているか:犯罪空間の実情・要因・対策中村攻晶文社(2000)

たくさんの子どもたちが暴行や恐喝,痴漢などの犯罪にあっている。写真つきでなにが問題なのかわかりやすく解説している。まちのあり方,計画のあり方を考えるきっかけを与えてくれる。

豊かさの条件暉峻淑子岩波書店(岩波新書)(2003)

効率と競争の現在の社会。真に豊な社会とはどんな社会なのか,どうようにして築くのか。前書『豊かさとは何か』の続編。

農の時代:スローなまちづくりで都市とふるさとを再生する進士五十八学芸出版社(2003)

21世紀は農の時代と主張する著者は農学者である。ハードなまちづくりからみどりのまちづくりへの転換をわかりやすく解説する。

美しい日本を創る美しい景観を創る会彰国社(2006)

日本の都市も農村もあまりに見苦しい。どうすれば美しくできるのか。多方面からの専門家が連携行動宣言をする。

ルポ貧困大国アメリカ堤未果岩波書店(岩波新書)(2008)

自由の国アメリカ社会の実態を鋭くえぐったルポ。

ルポ貧困大国アメリカⅡ堤未果岩波書店(岩波新書)(2010)

自由の国アメリカ社会の実態を鋭くえぐったルポ。

若き友人たちへ:筑紫哲也ラスト・メッセージ筑紫哲也集英社(集英社新書)(2009)

昨今、逝去したジャーナリストが若い人々に贈った警世の書。

日本の難点宮台真司幻冬舎(幻冬舎新書)(2009)

第一線で活躍する社会学者が日本が抱え得る問題点とその処方箋を示した本。

社会とは何か システムからプロセスへ竹沢尚一郎中央公論新社(中公新書)(2010)

社会とは近代以降に造られた新しい言葉、概念である。それがどのように造られて、使われるようになったのかを知る好著。

コミュニティを問い直す:つながり・都市・日本社会の未来広井良典筑摩書房(ちくま新書)(2009)

コミュニティは古くて新しい言葉であるが、その意味は曖昧である。コミュニティという言葉を通じて、未来の私たちの生のあり方を模索してみたい。

新編 日本の面影ラフカディオ・ハーン角川書店(角川ソフィア文庫)(2000)

ハーンが見た美しい日本に思いを馳せてみたい。

逝きし世の面影渡辺京二平凡社ライブラリー(2005)

江戸時代終わりから明治にかけて日本にやってきた外国人たちが残した日記や書物から、当時の日本人の姿を立体的に浮き彫りにした名著。掛け値なしに面白いです。

紙芝居文化史:資料で読み解く紙芝居の歴史石山幸弘萌文書林(2008)

12世紀から2007年までの紙芝居の歴史がまとめられている。2003〜2007年の事項には、茨城大学の名前も。

岩佐ゼミの10冊

岩佐ゼミを目指す学生は、3年生になるまでに次の10冊を読んでおくこと!

論文の書き方

論文の教室戸田山和久日本放送協会(NHKブックス)(2002)

そうだったのか!教員もこれで勉強!

レポート・論文の書き方入門(第3版)河野哲也慶応義塾大学出版会(1997)

そうだったのか!教員もこれで勉強!

何故、書くのか

だから、僕は、書く。(佐野真一の10代のためのノンフィクション講座〈1〉—総論篇)佐野眞一平凡社(2003)

ノンフィクションライターによる「書く」ことの意味探求。

だから、君に、贈る。(佐野眞一の10代のためのノンフィクション講座〈2〉)佐野眞一平凡社(2003)

「書く」ってどういうこと?

映像を作る

テレビ制作入門山登義明平凡社(2000)

番組制作とは企画力、構想力、交渉力など社会で生きるための諸力を養う最良の方法の一つである。

ドキュメンタリーを作る:テレビ番組制作・授業と実践山登義明京都大学出版会(2006)

映像づくり初体験の大学生達が苦労して作品を制作する過程を通じて映像制作のノウハウを解説したメウロコ本。

フィールドで考える

新版フィールドワーク佐藤郁哉新曜社(2006)

書を持って外に出よう。

発想法川喜田二郎中央公論社(中公新書)(1967)

豊かな発想を生み出すにはどうすれば良いかを解説した古典。

地域とグローバリズム

人間の安全保障アマルティア・セン集英社(集英社新書)(2006)

グローバリゼーションの時代、地球市民としていかに生きるべきか。

地域再生の条件本間義人岩波書店(岩波新書)(2007)

住むことを通じて我々は必ず地域と関わりを持つ。あなたはどんな地域に住みたいですか?地域づくりにどのように関わりますか?

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