国語選修の学生のための本

国語教育

国語科教育学研究の成果と展望全国大学国語教育学会明治図書(2002)

全国大学国語教育学会の創立50周年を記念して刊行された。これから国語科教育の実践・研究に取り組もうとする学生・大学院生・現場教師に広く利用されることを企図して出版された必携書である。

国語教育方法論史飛田多喜雄明治図書(1965)

明治・大正・昭和の三代にわたる国語教育の歩みを通史的に辿った本である。国語教育の実践・理論の歩みを知る上での最良の書である。

戦後文学教育方法論史浜本純逸明治図書(1978)

戦後の文学教育の歩みを理論と実践の両面から論述した書。戦後の文学教育の理論と実践の機能面,内容面,指導過程面,教材面などを理解していく上で参考になる。

思考力育成への方略井上尚美明治図書(1998)

言語と思考・認識の関わりや,国語教育における内容主義と形式主義の問題,言語論理教育の考え方などを通して,今後の国語教育の在り方を考えていく上での道しるべとなる書。

国語科教育学への道大内善一渓水社(2004)

国語科教育学の諸研究分野の中から(1)表現教育史論・表現教育論(2)理解教育論(教材論・教材化論・教材分析論)(3)授業研究論(授業構想論・授業展開論・授業記録論)に大別して論述されている。国語科教育の理論と実践における形式・内容二元論を克服するための理論の究明を目指した書である。

論争・詩の解釈と授業望月善次明治図書(1992)

詩の授業は何を目指してどのように行われるべきなのか,本書を手がかりに自分なりの思考を深めてみては。考察対象は吉野弘の「夕焼け」。

表現開発の国語科授業田中瑩一明治図書(1994)

ことばの表現のありように気づくこと。それが国語科授業で最も大切なこと。そんな著者の意見を参考に,国語科授業の本質的なあり方を模索してみよう。

文章を読む行為の研究長田久男渓水社(1998)

読むという行為はどのような「過程」を辿るのか。読みの「結果」だけではなく,読みの「過程」にも目を向けてみよう。私たちはどのように「読む」のだろう。

「ごんぎつね」をめぐる謎府川源一郎教育出版(2000)

国語の教科書で,誰もが読んだ「ごんぎつね」。この作品/教材には意外な「謎」がある。その「謎」を知ると,文学や教科書や国語科授業について,いろいろな問題が見えてくる。

文学の力×教材の力 理論編田中実/須貝千里教育出版(2001)

文学を読むことと教材を読むこと。原理的な問題に遡って,これからの文学教育のあり方を模索したい。本書「理論編」の他に,小学校1年から中学校3年までの教材をとりあげた各論編もある。

子育ては言葉の教育から外山滋比古PHP文庫(1993)

ことばの教育の大切さに気づかされる本。幼児教育の本であるが,大人のかかわり方が重要というメッセージが伝わってくる。

国語学

日本語(上・下)金田一春彦岩波新書(1988)

日本語のおもしろさがわかりやすく書かれている。最良の入門書。

ことばと国家田中克彦岩波新書(1982)

国語と方言,国語愛,美しい言葉などのテーマを考えたい人におすすめ。

ことばの詩学池上嘉彦岩波書店(1982)

ことばの面から「詩」を考えたい人におすすめ。

記号人間佐藤信夫大修館書店(1977)

記号=言葉を操りながら,操られる人間であることを自覚して喜びを感じてほしい。

犬は「びよ」と鳴いていた山口仲美光文社新書(2002)

擬音語・擬態語の世界は不思議に満ちている。書名が変だと思ったら読んでみてほしい。

新解さんの謎赤瀬川源平文藝春秋(1996)

辞典の語釈を読んで笑える本。

みそひと文字の抒情詩小松英雄笠間書院(2004)

言語表現のみを素材に,意味解釈の世界へ深く深くはまっていく本。

お馬ひんひん亀井孝朝日新聞社(1998)

思考の論理と戯作風文体とがもつれあいながら言葉の考証を展開している。

まちがいだらけの日本文法町田健講談社新書(2002)

これまで皆さんが習ってきた文法はまちがいだらけだそうだ。読んで反論してみよう。

日本人の発想,日本人の表現森田良行中公新書(1998)

何げない言葉の表現から,日本人の発想の特質が見えてくる。

国文学

万葉集大伴家持編?岩波書店(岩波文庫)(1927)

現存最古の歌集。世界に例を見ないアンソロジー。現代の〈心理人間〉をおおらかに解き放つ。

伊勢物語在原業平?岩波書店(岩波文庫)(1964)

和歌と散文が色濃く交錯する,詩情豊かな歌物語。〈色好み〉が主人公。

芭蕉俳句集中村俊定校注岩波書店(岩波文庫)(1970)

鮮やかに日常を切り取る日本語のリズム。見るもの聞くものが豊かに楽しげに思えてくる。

こゝろ夏目漱石岩波書店(岩波文庫)(1927)

〈若さ〉のもつ〈真面目〉故に他者の〈心〉に踏み込む〈私〉と,それをおそれる〈先生〉。〈罪〉から〈生〉を照射する。

萩原朔太郎詩集萩原朔太郎岩波書店(岩波文庫)(1952)

生活〈感情〉の厚みを掘り起こした衝撃の詩集。〈脱落〉のなかで見えてくる〈孤独の豊かさ〉。

罪と罰ドストエフスキー(工藤精一郎訳)新潮社(新潮文庫)(1981)

「何故人を殺してはいけないか」。知と信仰との壮絶な闘いがここにある。日本文学にも多大な影響を与えた世界文学。

死に至る病キルケゴール(桝田啓三郎訳)中央公論社(世界の名著40)(1966)

現代社会の皮相さを予言し,人間恢復への扉を開く。否定的言説を通して,勇気をもたらす哲学。

漢文学

唐詩選(上・中・下)中島敏夫訳注学習研究社(1985)

漢文学の中,文学の分野の書物。日本では好んで読まれた。短い作品で好きなのを暗記してみては―。

論語金谷治訳注岩波書店(岩波文庫)(1982)

哲学の分野。漢文を眺め,訓読を見て声に出し,訳注を読んで自分で考えてみては―。

史記(一~四)福島中郎訳注学習研究社(1985)

史学の分野。所収は一部。訳注者や出版社は一例として挙げた。何で読んでもよい。

書道

書と文字は面白い石川九楊新潮社(新潮文庫)(1996)

甲骨文から近現代の書や文字のコラム集。図版をながめているだけでも楽しい本である。

「芸術力」の磨きかた林望PHP新書(2003)

「真の芸術とは,人生を豊かにする最高の遊びで万人の『生きる力』」と説く本。

墨いろ篠田桃紅PHP文庫(1986)

墨と向き合い「墨象」という世界を確立した篠田桃紅のエッセイに触れ,研ぎ澄まされた感性とはこういうものかと感じ入ってしまう一冊。

その他

知的複眼思考法苅谷剛彦講談社(講談社+α文庫)(2002)

自分で考え,論理を組み立てていく,そんな力をつけていくために読んでほしい一冊。

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